加齢臭はコミュニケーションツール?

ただ単にクサいだけじゃない!加齢臭はコミュニケーションツール!?

加齢臭はコミュニケーションツール?

体臭

 

「年寄りくさい」「オヤジくさい」とはよくいったもので、におい、特に加齢臭は老けたオヤジを印象付ける実に残念かつ重要なファクターとなっています。

 

あるアンケートでは女性がガッカリする男性の要素の中で「男性の口臭・体臭」は第一位に輝いてしまったほどです。

 

頭皮でも体型でも容姿でもなく、ニオイこそが女性が最も嫌っているというのは何だか示唆的ですね。

 

さて、そんな悪者扱いされている加齢臭ですが、実は「コミュニケーションツール」としての役割があることを皆さんはご存じでしょうか。

 

 

体臭について

 

体臭がコミュニケーションツールとしての役割を果たしている点については、体のにおいの歴史や必要性を見れば分かります。

 

そもそも体臭の元となるのは汗で、中でもアポクリン腺という汗腺から分泌される脂汗が体臭を漂わせています。

 

多くの方が勘違いしていますが、脂汗自体は無臭なのです。

 

 

これが体臭を放つようになってしまう原因は脇の下にある「アポクリン腺」と「体毛」にあります。

 

 

その仕組みについて説明します。

 

まず、アポクリン腺から脂汗が出るとこれがわき毛にキャッチされます。

 

そしてわき毛に元々あるワキガ菌が脂汗を分解するのですが、その過程で脂汗は低級脂肪酸という全く別の物質に変化します。

 

ずばり、この低級脂肪酸がワキ汗特有のあの強烈なにおいを放つ張本人です。

 

 

こうして無臭だったはずの脂汗は体毛を経て臭くなり、ワキガに代表される体臭として匂い始めるというわけです。

 

更に、年齢を重ねた人は代謝が悪くなるという宿命も背負っています。すると脂汗の皮脂分が毛穴の中に残った状態になりやすいのでそれが発酵してノネナールという物質を作ってしまいます。

 

これが加齢臭の正体です。

 

 

わき毛の存在理由

 

体臭にしろ、加齢臭にしろ、その原因はわき毛にあるわけですが、なぜ人類はクサい匂いの原因になるワキ毛が生えるような進化を遂げてきたのでしょうか。

 

答えから先に書くと、それはずばり「匂いを放ちたいから」に他なりません。

 

そう、わき毛は初めから体臭・加齢臭を発生させるための装置として生えているのです。

 

想像してもらえば分かりやすいですが、例えば広いサバンナではライオンが目を凝らしてもメスを見つけられる範囲は限られています。視力だけに頼った探索では自分が向いた方向せいぜい数百メートルまでが限度でしょう。

 

 

そこで、「匂い」です。

 

 

独特で刺激の強い体臭が体毛によって長らく保持された状態のまま、周囲にまき散らすことができれば周辺のメスに「自分はここにいるぞ」ということが強烈にアピールできます。

 

 

仮にその場ではメスを引き付けられなかったとしても。意識的に探す必要がある視力での探索とは違い、匂いは半自動的に拡散されるのでオスとしてもラクなことこの上ありません。

 

一方向しか探索できない、視力と異なり、四方八方に24時間拡散できるのも匂いならではの強みです。

 

こうして動物は体臭をコミュニケーションツールとして進化の形を辿ってきたわけですが、それは人間とて例外ではありませんでした。

 

 

実の娘が思春期くらいの年齢になると「お父さん、くさい!」などと言い始めますが、それは娘さんが正しく成長している証拠でもあります。

 

なぜなら、動物の世界では近親相姦を避けるため、メスの個体には予め近親者のオスの匂いをかぎ分けて、それを不快に感じるようにプログラムされているからです。

 

 

父親が加齢臭を放ち、娘がそれを臭いと感じるのは動物的に見れば極めて健全で好ましいやり取りといえるわけですね。

 

ただ、文明が普通に発達した現代では体臭は百害あって一利無しの存在で、注意してほしいものですが(汗



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